2019.05.17に開催したモンストの新イベント｢里見八犬伝｣
皆さん、そもそもどのような話かご存知ですか？
今回は｢里見八犬伝｣とはどのような話かを簡単にまとめてみました｡
モンストで実装するキャラクターの関係性やイラストについても触れていこうと思いますので､お付き合いください。
- 里見八犬伝のあらすじ
- イベントキャラの元ネタと設定
- 信乃や毛野の性別の話
- 伏姫と玉梓の関係と秘密
(ストーリーのネタバレも含みますのでご注意ください)
里見八犬伝とは？
室町時代後期を舞台に､安房里見家の姫･伏姫と神犬･八房の因縁によって結ばれた八人の若者 (八犬士)を主人公とする長編伝奇小説｡
著者は曲亭馬琴(滝沢馬琴)さんという方です｡
物語の主役 八犬士について
物語を主導する八人の青年達｡
共通して｢犬｣の字を名字に含むのが特徴で牡丹形の痣を身体のどこかに持っています｡
伏姫が自害する際､護身の数珠から八つの珠が飛び散った｡
・物語の主役は八人で「八犬士」と呼ばれている
・それぞれ｢ 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌｣の霊玉を持つ
・「犬」の字を名前に含む
・体のどこかに牡丹の痣
始まりの犬士 犬塚信乃(いぬづかしの)
八犬士のひとり。
父から託された名刀｢村雨｣を献上すべく郷里から旅立つことで物語が動き出します。
｢考｣の珠には父母によく仕えること。父母を大切にする。という意味が込められています。
8個の玉のひとつ｢孝｣の霊玉を持つ
左腕に牡丹の痣が描かれている
犬塚信乃の性別 女の子みたいな名前の秘密とは?
犬塚家には3人の男の子が生まれましたが､みんな早くに死んでしまいました。
このままだと信乃も死んでしまうと思った母親は､信乃を15歳まで女の子のように育てるようにしたそうです。
性別を入れ替えて育てると丈夫に育つという言い伝えがあって、母親はそれにすがって信乃を女の子の様に育てたんだね
モンストの犬塚信乃
獣神化前のイラストは､村雨をふるってお花を育てている様子を描いています｡
村雨は｢抜けば玉散る氷の刃｣とも言われ露を発生させる能力があります｡
15歳まで女の子として育てられたため､女の子のような可愛らしいイラストですね！
腰元に｢孝｣の珠を発見しました！
獣神化後のイラストは､村雨から氷で雷雲を発生させて戦っている姿が描かれています｡
物語の終盤に信乃は村雨献上を果たしているため､旅の途中の信乃のイラストだと思います｡
八犬伝前半の主人公のような扱いなので､イラストもかなりかっこいいです！
ステータスにこだわり！
獣神化後のステータスには｢7｣が多く使われています｡
これは｢仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌｣の珠のうち7番目が｢孝｣の珠だからです｡
運営さんのこだわりが感じられますね!
犬塚信乃のSSボイス
【獣神化前】優しき水飛沫
“この村雨でお花も満開!浜路､喜んでくれるかな”
※浜路とは信乃の許嫁です
【獣神化】孝技・村雨風雷斬
“抜けば玉散る氷の刃 孝を背負いて悪を斬る!”
女装の復讐者 犬坂毛野(いぬさかけの)
八犬士のひとり｡
8個の玉のひとつ｢智｣の霊珠を持ちます｡
牡丹の痣は右肘から二の腕に描かれています｡
田楽一座の女形として育てられた犬士でかなり美形｡だが男だ｡
普段から女性の格好をしています｡
八犬士随一の知略の持ち主で軍師として里見家に仕えました｡
信乃に続いてまたしても女装キャラです｡
｢智｣の珠には､物事をよく理解しわきまえていること。賢いこと｡是非を判断する心の作用｡という意味が込められています｡
内に秘めた復讐の炎
実は13歳の時､母親がなくなる際に父が死んだ理由と一族が滅んだ真実を知るという悲しい過去があります｡
その復讐のために独学で武芸を学びその腕は一流です｡
のちに復讐相手が女田楽が好きなことが幸いし復讐を果たすことに成功します｡
モンストの犬坂毛野
獣神化前のイラストは､まさしく女田楽で舞を披露しています｡
完全に女性にしか見えなくSSボイスも女性の声です｡原作を再現していて素晴らしいです。
腰元に｢智｣の珠を発見しました！右肘にも牡丹の痣が見れれます｡
獣神化後のイラストは､軍師として戦う姿が描かれています｡
復讐を遂げ､八犬士として戦っているため美男子ですが男の姿になっています｡声も男のものになりました｡
ステータスにこだわり！
獣神化後のステータスには｢4｣が多く使われています｡
これは｢仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌｣の珠のうち4番目が｢智｣の珠だからです｡
運営さんのこだわりが感じられますね!
犬坂毛野のSSボイス
【獣神化前】美しき田楽舞
“女伝楽 旦開野の舞 お気に召しましたでしょうか ”
※旦開野(あさけの)とは､田楽で名乗っていた芸名です｡
【獣神化】智技・鳳凰天火翔
“智が導くは戦の勝利 私の戦略に隙などない！”
悲しき宿命 伏姫(ふせひめ)
八犬士の霊的な母親です｡
敵将の首をとった愛犬八房(やつふさ)と山奥にこもり､八房の気をうけて懐妊します｡
父なくして宿ったことを証明するためみずから腹をきって死んでしまいます｡
彼女が死ぬ時に飛び散った8つの珠が､八犬士を生み出し物語が始まります｡
この話が調べていてすごくおもしろかったので､簡単にまとめました。
道中､アニメでいう謎の老人からお守りとして｢仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌｣と彫ってある珠を受け取ります｡
お参りのおかげで健やかに成長した伏姫は､のちに白地に黒の八つの牡丹の形をしたブチ模様をもつ八房(やつふさ)という犬を迎え入れ楽しく過ごします。
しかし､暫くしたのち戦が起こってしまいます｡
勝利目前､君主が戯れでこんなことを八房に言いました。
｢敵将の首をもってきたら、伏姫をあげよう｣
その言葉を本気にした､八房はなんと本当に敵将の首をもってきたのです｡
君主が嘘をついてはいけないとして､伏姫は八房の嫁として出ていくことになりました｡
伏姫は山奥にこもり読経を続け､決して八房との交わりをしなかったそうです｡
やがて助けに来た許嫁によって八房は撃たれ死んでしまいます｡
伏姫も八房と交わっていない潔白を晴らすため自害してしまいます｡
彼女が死ぬ時に飛び散った8つの珠が､八犬士を生み出し物語が始まります｡
伏姫の名前の秘密
伏姫という名前が｢人｣と｢犬｣が交わってできていることから分かるように、伏姫は八房(犬)に従う運命だったのです。
思わず鳥肌が立つくらい良くできたお話だと思います。
モンストの伏姫
獣神化前のイラストは､八房と仲良く過ごしている様子ですね｡
幻獣耐性と幻獣キラーが神犬に愛された女性として合っていると思います。
獣神化後のイラストは､死後｢伏姫神｣として現れ犬士に加護を与えている姿のようです｡
八房も大人になり顔立ちも立派になりました｡
ステータスにこだわり！
獣神化後のステータスには｢0｣が多く使われています｡
八犬士たちの始まりとしての0なのでしょう｡
伏姫のSSボイス
【獣神化前】母なる加護
“参りましょう八房 彼らが待っていますわ”
【獣神化】八徳ノ霊玉
“霊玉よ､八犬士たちに呪いに打ち勝つ力を与えたまえ”
全ての発端 玉梓(たまずさ)
全ての発端となった悪女です｡
神予光弘(じんよみつひろ)がという領主の側室でしたが､家臣である山下定包(やましたさだかね)と共に反逆します｡
そこへやってきたのが､里見義実(さとみよしざね)です｡伏姫の父親です｡
山下定包を討ち取り､玉梓をとらえるのですが､玉梓の美しさから情が出てしまい､処刑しかねていたが家来の言葉により処刑を実施します｡
｢武士に二言はないのではないか！｣と玉梓が恨み､｢里見の子孫を畜生道に落とし､煩悩の犬にしてやる｣と呪いを言い残し首をはねられました｡
八房の正体
八房は玉梓の生まれ変わりで呪いの正体です｡
伏姫と気の交わりをして妊娠させますが､伏姫の読経により恨みはなくなります｡
モンストの玉梓
進化前のイラストは､傾国の美女としての姿だと思います｡
進化のイラストは､悪女の雰囲気が伺えます。斬首され呪いを言い残している場面でしょうか｡
神化のイラストは､伏姫の読経により呪いが晴らされた姿です｡
本来の美しさが表現されていて､伏姫と同じく仙女として描かれています｡
進化前と比べてかんざしのデザインも変わっていて､こだわりが込められていてとても良いですね｡
全体的に｢妲己｣の雰囲気に近く､ボイスも似ています｡
玉梓のSSボイス
【進化前】怨嗟の影
“相模に与する者 ことごとく地獄に落ちるがいいわ”
【進化】怨術・呪詛絡みの蔓
“どうじゃ？わらわの呪いは〜？決して離しはせぬぞえ”
※蔓(つる)
【神化】仙術・祝福の烏瓜
“妾の想いは晴れました｡関八州に永遠に祝福あれ”
毒婦・船虫(ふなむし)
繰り返し犬士たちを陥れようとする悪女です｡
毒婦･船虫として作品に登場します｡
毒婦とは､悪心があって､悪事を働く女のことをいいます｡
モンストの船虫
難易度 究極の敵キャラとして実装されています｡
犬士達の前に度々現れ苦しめたキャラクターなのでイベントの敵キャラとしてはふさわしいですね｡
毒婦という設定と名前の船虫から､イラストでは毒をもっていそうな虫を名笛嵐山で操っています。
- 船虫《進化前》
- 船虫《進化後》
船虫のSSボイス
【進化前】悪意の笛の音
“浮世は取るか取られるか 騙される方が悪いのさ”
【進化】嵐山蟲獄奏
“どうだい？名笛嵐山の音色は じわじわ痛ぶってやるよ”
チャラ男・ 網乾左母二郎(あぼしさもじろう)
色白でハンサム､歌舞音曲にも優れた人物です｡名刀村雨を狙ったり､許嫁の浜路をさらったりしています｡
そのため､信乃とは宿敵の仲です｡
悪役ながら腕もたち､時に成り行きで人助けをしたこともある､憎めないタイプです｡
モンストの網乾左母二郎
色男として描かれています｡
進化後では､特技である流歌やダンスを披露して非常にモテています｡
- 網乾左母二郎《進化前》
- 網乾左母二郎網《進化後》
網乾左母二郎のSSボイス
【進化前】誘惑の流し目
“この網乾左母二郎 心は常にあなたと共に”
【進化】左母二郎きらめき愛艶歌
“OKマダム! 惚れたら火傷しちゃうかもね”
悪辣・馬加大記(まくわり だいき)
女田楽が好きな重臣です｡
毛野の一族を滅ぼした張本人です｡
八犬士の一人である犬田 小文吾(いぬた こぶんご)を仲間にしようとご機嫌取りに女田楽を招きます｡
それは､旦開野こと犬坂毛野であり､復讐により殺されます｡
モンストの馬加大記
非常に憎らしい姿で描かれています｡
様々な策謀により地位を上げていきます｡
イラストでは､贅沢な暮らしをしている様子がえがかれています｡
- 馬加大記《進化前》
- 馬加大記《進化》
馬加大記のSSボイス
【進化前】悪辣大宴会
“今に儂があの阿呆の主君にとって代わってやるわい”
【進化】悪あがき魚骨乱舞
“犬士だかなんだか知らんが､カルシウムは足りとるわい!”
犬士と犬歯をかけていてカルシウムと言っているんですね(笑)
まとめ
とても内容が濃い話で面白かったです｡思わず記事が長くなってしまった(汗)
運営さんのこだわりも強く､｢もはやコラボなんじゃ?｣と思うほどです｡
まだ登場していない八犬士もいるので第二弾や第三弾と期待してます｡
原作を知るとイベントがすごく楽しくなりますね!
これからもイベントが楽しくなるように調べてまとめてみようと思います｡
読んでいただきありがとうございました｡
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